作品情報
『セッション』(原題:Whiplash)
公開 | 2014年 |
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上映時間 | 106分 |
監督、脚本 | デイミアン・チャゼル |
製作 | ジェイソン・ブラム他 |
出演 | マイルズ・テラー、J・K・シモンズ他 |
製作会社 | ブラムハウス・プロダクションズ他 |
評価 | 第87回アカデミー賞で5部門にノミネート、J・K・シモンズの助演男優賞を含む3部門受賞。 |
あらすじ
歴史に名を残すような偉大なジャズドラマーになるため、アメリカ最高峰の音楽学校、シェイファー音楽院へ通う19歳のアンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)。
ある日アンドリューが1人でドラムを叩いていると、学院最高の指導者と名高いテレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)と出会う。後日アンドリューは、フレッチャーが指揮するバンドチームに引き抜かれ、未来に期待する。
しかし、フレッチャーは一流ミュージシャンを輩出するのに取り憑かれた、狂気の鬼教官だった。
矛先はアンドリューにも向けられ、ドラムのテンポが僅かにずれると椅子を投げつけられ、頬を叩かれ、屈辱的な言葉を浴びせられる。しかし、アンドリューはこの悔しさをバネに、文字通り血の滲む猛特訓を始める—
感想
今まで観てきたどの映画よりも一番のめり込みました!「今まで見てきた中で1番の映画は?」と聞かれたら、間違いなくこの映画を選びます。
汗が滴るシンバルには、主人公の熱い魂や狂気が垣間見え凄まじかったです。
主演のマイルズ・テラーは、そこまでイケメンでもなく一見情けなさそうな顔をしていますが、今作での鬼気迫る演技には圧倒されました。
鬼教官を演じたJ・K・シモンズは、サム・ライミ版『スパイダーマン』で観たことがありましたが、キャラの振り幅が凄かったです。
ストーリー自体はとてもシンプル。有名なドラマーになりたい主人公と、鬼教官。あとは主人公の家族や彼女、バンドメンバーが少し出て来るくらい。
にもかかわらず、100分余り全く飽きませんでした。むしろ、見終えた後にもう一度見返したくらい面白かったです。
そもそも素人の自分からすると、音楽の世界は明確な採点基準があるわけでもなく、他のスポーツなどに比べると終わりもない、閉鎖的な世界に見えてしまいます。
しかも主人公がこの後成功し、名誉を得たとは限りません。むしろその可能性の方が高いと思います。改めて、音楽の世界はすごい世界だと感じました···。
雑記
監督デイミアン・チャゼル
彼は高校時代、競争の激しいジャズバンドに所属し、実際に怖い思いをしたそう。
だからこそ、あそこまで狂気に迫った映画を作れたのかもしれません。
実は製作資金を十分に確保するため、初めに短編映画を製作。完成した18分の短編映画が絶賛され、その結果多くの資金を獲得できたそうです。
脚本を発掘したジェイソン・ブラム
実はこの作品の脚本を発掘したのは、ブラムハウス・プロダクションズの創業者ジェイソン・ブラム。ブラムハウス・プロダクションズとは、主に低予算のホラー作品で知られる映画製作会社。
有名な作品だと『ゲット・アウト』や『ブラック・クランズマン』、『ハッピー・デス・デイ』、『パージ』シリーズなどがあります。
『セッション』をきっかけにブラムハウスを知り、元々ホラーやミステリーが好きだったこともあり、今ではブラムハウス作品ほぼ鑑賞済みです。機会があれば、ブラムハウス作品も紹介してみたいです。
※2022/12/22追記 ⇩紹介したので是非読んでみてください!
作品内での暴言の数々
総f**k回数85回
- テレンス・フレッチャー 57回
- アンドリュー・ニーマン 21回
- カール・タナー 6回
- ニコル 1回
※他、多数暴言あり