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【人物相関図あり】実在したナチス狩りを参考にしたドラマ『ナチ・ハンターズ 』シーズン2

作品情報

『ナチ・ハンターズ』(原題:Hunters)

公開 2023年
シーズン数 2
エピソード数 55分×8話
製作総指揮 ジョーダン・ピール、デヴィッド・ワイル他
製作会社 Amazonスタジオ

あらすじ

事故によりヨーロッパでの任務に失敗し、ハンターズは空中分解。それから2年、史上最も有名なナチであるアドルフ・ヒトラーを捕らえるため、再び結集する。

一方、過去の回想では、マイヤー・オファーマン(アル・パチーノ)が昔の秘密と正体を暴露されかねない危険な人物に遭遇していたことがわかる。それが後に、ハンターズに多大な影響を及ぼすことになる—

人物相関図

シーズン1のネタバレあり

感想

観始めて最初に思ったのが、主人公を演じる俳優の変わり様です。整形したという設定で俳優が変わったのかな、とさえ思いました。
シーズン1では、どこか頼りなく大人しそうな印象でしたが、今シーズンではすっかり垢抜け、男前で自信に溢れた顔になっていました。

話の進み方としては、基本テンポよく進みます。

8話がとても印象的で、ハヴァの想い人ゼブの生い立ちを丸々1話使って描いています。
ユニークなキャラや仕掛けがあって、面白かったです。そこから現代に戻り、熱い展開も。

最終話は、納得できるやり方でヒトラーを追い詰めていく過程が爽快でした。

ジョナの婚約者クララの言動が、ちょっと都合良すぎるなと…。

雑記

実在した出来事

本作は、本物のナチ・ハンターの活動に触発されて作られた。ナチ・ハンターとは、ホロコーストに関与した元ナチス党員などに関する情報を収集し、これに基づいて戦争犯罪・人道に対する罪を追及し、裁判による正義の実現を求めた活動家のこと。この活動は数十年にわたって行われた。

また、アメリカ政府が実際に行った「ペーパークリップ作戦」からも着想を得ている。
これは、第二次大戦末期から終戦直後にかけて、アメリカ軍がドイツ人の優秀な科学者を自国に移送させた一連の作戦のこと。

第二次大戦中、ナチス・ドイツの科学者ヴェルナー・フォン・ブラウンは、ペーネミュンデでV-2ロケットの設計・開発に携わっていた。戦後、彼は「ペーパークリップ作戦」により、約1,600人のドイツ人科学者、技術者と共に、密かにアメリカに移された。

その後は、アメリカ陸軍弾道ミサイル局(ABMA)の開発オペレーション部門の長を務め、ジュピターCロケットを開発。1958年1月31日、ジュピターCが西側諸国として初めての人工衛星エクスプローラー1号の打ち上げに成功した。

NASAに移ったナチスの科学者の多くは、映画『ドリーム』(2016)に登場するキャサリン・ジョンソンなどの、アフリカ系アメリカ人の数学者と共にケープカナベラルで仕事をしていた。