作品情報

『アナザーラウンド』(原題:Druk)※”大量飲酒”の意
| 公開 | 2020年 |
|---|---|
| 上映時間 | 117分 |
| 監督 | トマス・ヴィンターベア |
| 脚本 | トマス・ヴィンターベア、トビアス・リンホルム |
| 出演 | マッツ・ミケルセン、トマス・ボー・ラーセン、マグナス・ミラン、ラース・ランゼ、マリア・ボネヴィー他 |
| 評価 | 第93回アカデミー賞で監督賞にノミネート、国際長編映画賞を受賞。 第74回英国アカデミー賞で3部門にノミネート、非英語作品賞を受賞。 |
あらすじ
4人の中年高校教師らは、「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事もプライベートもうまくいく」という理論を証明しようと自らが被検体となり試してみる—
感想
『偽りなき者』みたいに暗くなり過ぎず、観やすかったです。
内容は割と普通の日常ですが、そこに”飲酒”にまつわる悲喜劇が盛り込まれていて、最後まで楽しく鑑賞できます。
飲酒についてだけでなく、「中年の危機」もテーマになっていたと思います。
内容はもちろん、マッツの元プロダンサーの片鱗と、彼の色々な表情が見れて個人的に大満足でした!
北欧だからか、職員室がカラフルでおしゃれでした。
偉人には酒飲みが多い。
雑記
名タッグ再び
本作の監督トマス・ヴィンターベアと主演のマッツ・ミケルセンは、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞し、アカデミー外国語映画賞にノミネートされた映画『偽りなき者』でもタッグを組んだことがある。
デンマークの飲酒文化
本作を観て驚いたのが、何といってもデンマークの若者の飲酒文化。
なんと、デンマークには飲酒を禁止する法律がない。
ただ、未成年者の酒の購入に関する法律は存在し、アルコール度数16.5%以下の酒なら16歳から、それ以上の酒は18歳になれば買うことができる。
つまり、購入さえしなければ何歳でも飲酒できる!!
また、物価が高いデンマークでも酒の値段は安く、ペットボトルの水より安いビールもあるらしい。
このような背景から、デンマークには酒好きが多く、若者の飲酒文化も浸透している。
”アイダ”とは誰?
本作のエンドクレジットで「アイダに捧ぐ」という文字が出てきます。
このアイダという女性は、本作の監督トマス・ヴィンターベアの19歳の娘のことで、マッツ・ミケルセン演じるマーティンの娘役として映画デビューを飾る予定だった。
しかし、撮影4日目に交通事故で亡くなり、息子2人の設定に変更された。
また、本作はトマスがウィーンのブルク劇場で働いていた時に書いた戯曲に基づいたもので、アイダは以前からこの戯曲の映画化を強く求めていた。
さらに、アイダから聞いたデンマークの若者の飲酒文化にインスピレーションを受けたことも、本作を製作するきっかけとなった。
