概要
社名 | AGBO(Gozie AGBO) |
---|---|
設立 | 2017年 |
創業者 | アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ、マイク・ラロッカ他 |
公式サイト |
「AGBO」は、MCU作品の監督で知られるアンソニー/ジョー・ルッソ兄弟と、映画プロデューサーのマイク・ラロッカによって2017年に設立された、独立系製作プロダクション。
「次世代のストーリーテリングを革新・進化させ、世界中の観客を楽しませ、感動させること」を目標に掲げている。
作品の特徴としては、一番は「本格的で興奮するアクション」が挙げられる。『アベンジャーズ/エンドゲーム』を筆頭に、様々な作品ごとに着眼点を変え、それぞれ特徴の違うアクションが見られる。
また、他の独立系スタジオと同様、新人監督や尖ったアイデアを採用することも1つの特徴と言える。
沿革
2018年6月、ミッドナイトラジオと初めてのTVドラマ契約を締結。この契約により、1979年の同名映画を基にしたNetflix向けの『The Warriors』、YouTube Premium向けのホラー『From』、さらにPrime Video向けの国際スパイドラマ『シタデル』などの制作が発表された。
2018年8月、さらにいくつかの映画契約を締結。初めに、トム・ホランドが主演を務めた『チェリー』、その直後にチャドウィック・ボーズマン主演の『21ブリッジ』、最後にクリス・ヘムズワース主演の『タイラー・レイク -命の奪還-』の製作が発表された。 本作は2020年4月24日にNetflixで配信され、当時の歴代最大視聴者数を記録し、続編の製作に繋がった。続編は、2023年6月16日に配信された。
2018年10月、ホラー映画『レリック -遺物-』の製作が発表され、2020年のサンダンス映画祭で絶賛された。
2021年2月、Spotifyと複数年の契約を締結。
2022年1月、ビデオゲーム開発会社のNEXONに、全体の38%となる4億ドルの株式を売却。その後も1億ドル分売却し、合計で49.21%の株式を売却し、NEXONが筆頭株主に。
2022年3月、A24配給で、<ダニエルズ>ことダニエル・シャイナート、ダニエル・クワンが監督を務めたSF映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が公開された。
本作は、第95回アカデミー賞で10部門11ノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞を含む7部門を受賞した。ミシェル・ヨーはアジア系初となる主演賞を、キー・ホイ・クァンもまたアジア系初となる助演男優賞を受賞。
進行中のプロジェクト
1968年の映画『華麗なる賭け』のリメイク版をマイケル・B・ジョーダン主演で制作予定。監督・脚本とも未定。
2019年5月、クリス・ヘムズワースとティファニー・ハディッシュ主演のバディ刑事・コメディ『Down Under Cover』が製作予定だと発表された。
1979年の映画『ウォリアーズ』のリメイクがNetflix配給で製作予定。
ディズニーのアニメ映画『ヘラクレス』の実写リメイク版を、ガイ・リッチー監督で製作予定。
『明日に向って撃て!』のTVシリーズ版が、レゲ=ジャン・ペイジとグレン・パウエル主演で製作予定。
2023年3月、『シタデル』の配信開始に先立ち、早くもシーズン2の製作が発表された。製作費は2億ドル以上に膨れ上がり、『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』に次ぐ、史上2番目に高額なTVシリーズになる見込み。
『エレクトリック・ステイト』
2020年12月、同名小説が原作のディストピアSF映画『エレクトリック・ステイト』の製作が発表された。ルッソ兄弟が監督を、ミリー・ボビー・ブラウンが主演を務める。
2022年6月、本作の配給権をNetflixが獲得し、クリス・プラットがブラウンと共にW主演として交渉中だと報じられた。
同年8月、クリス・プラットの出演が決定し、さらにミシェル・ヨー、スタンリー・トゥッチ、ジェニー・スレイトなど新キャスト5名が発表された。ヨーとスレイトは、AGBO製作の『エブリシング~』でも共演している。
同年10月、本作の撮影が開始された。同じくNetflix配信のアクション映画『グレイマン』は、Netflix史上最高額の製作費が投じられたが、本作もそれに匹敵するほど大規模な作品で、その予算は2億ドルを超えるとも言われている。
同年11月、アンソニー・マッキー、キー・ホイ・クァンなど新たに4名のキャストが発表された。クァンは、スケジュールの都合で降板したミシェル・ヨーの後を引き継ぐ形となった。
『エレクトリック・ステイト』は、2024年にNetflixで公開予定。