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【ルッソ兄弟製作】陰謀と裏切りのスパイ・アクション『シタデル』

作品情報

『シタデル』(原題:Citadel)

公開 2023年
シーズン数 1
エピソード数 40分×6話
製作 アンソニー・ルッソジョー・ルッソブライアン・カーク、デヴィッド・ワイル他
出演 リチャード・マッデン、プリヤンカー・チョープラー、スタンリー・トゥッチレスリー・マンヴィル、ローラン・モラー、アシュリー・カミングス
製作会社 AGBO
配給 Amazonスタジオ
謎の人物

謎の人物

  • モイラ・ケリー
Amazon

あらすじ

世界に広がる独立スパイ組織”シタデル”は、新たなシンジケート”マンティコア”によって崩壊。エージェントのメイソンとナディアは、記憶を失うものの何とか生き延びる。

8年後、メイソンの元同僚のバーナードは、新たな世界秩序を作ろうとする”マンティコア”を阻止すべく、協力を求める—

感想

ルッソ兄弟製作のスパイ・アクションということで、期待しすぎました。
特筆するような出来事がなく、すぐに忘れてしまいそうな内容でした。

裏切り者が誰かで、がっかりしなければいいな…と思いながら鑑賞していましたが、それも拍子抜け。

無駄な移動シーンがなく、場面転換が一瞬なので、テンポがかなり良くて観やすかったです。

今後の“スパイ・バース”に期待です。

雑記

豪華な製作陣

アベンジャーズ』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などのマルチバースを題材にした作品で経験を積み、世界からも絶賛されたルッソ兄弟が製作を務めた。

また、チームの再編成によって、TVドラマ『ナチ・ハンターズ』や『インベージョン』(2021)の製作で知られるデヴィッド・ワイルが招集された。

圧倒的な製作費

全6話からなるシーズン1の製作費は3億ドルにも上り、2023年時点で史上2番目に高額なTV番組となった(1話あたり5000万ドル)。
この要因は、制作チームの再編成や大規模な再撮影によるものが大きい。

本撮影の終了後、クリエイティブ・チームの半数が一斉に降板し、新たに『ナチ・ハンターズ』の製作を務めたデヴィッド・ワイルを迎えた経緯がある。
その後、再撮影が繰り返されたことで、制作費は当初の1億6千万ドルから3億ドルまでに膨れ上がった

これによって、『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』(1話あたり5800万ドル)に次ぐ、史上2番目に高額なシリーズになった。

拡がる”スパイ・バース”

今後『シタデル』は、イタリアのアルプス、インド、スペイン、メキシコを舞台に、それぞれ現地の言語で展開されるスピンオフ作品が製作予定。

シーズン1の最終話で、イタリア版のタイトルが『Citadel: Diana』だと発表され、ティザー映像も公開された。主演はチルダ・デ・アンジェリスが務め、2024年に公開予定。

インド版は、Raj & DK(ラージ・ニディモール&クリシュナD.K.)が監督し、ヴァルン・ダワンサマンサ・ルス・プラブが出演する予定。

ジョー・ルッソによると、
「ストーリーを全て描くには最低でも3シーズン必要。」

アメリカ版の誰かがインド版に出て、その過去が明かされるかもしれないし、イタリア版でスタンリー・トゥッチ演じるバーナードが登場し、数年前にイタリアのエージェントに接触したことが後の大惨事につながっていた…、ということが語られるかもしれない。
アメリカ版のキャラクターが各国版にも参入します。そして、各国のキャラクターたちもアメリカ版に絡んできます。」

”スパイ・バース”と呼ばれる同じ世界観のもと、世界各国で展開される独自のストーリーが、どのようにクロスオーバーしていくのかとても楽しみです。