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映画についての素人の戯言

【言葉を越えた絆】互いに救い合う青年とヤマネコ『ワイルドキャット』

作品情報

『ワイルドキャット』(原題:Wildcat)

公開 2022年
上映時間 106分
監督 トレバー・フロスト、メリッサ・レッシュ
出演 ハリー・ターナー、サマンサ・ツウィカー
配給 Amazonスタジオ
評価 第94回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞ドキュメンタリー映画TOP5に選出。
第40回国際ドキュメンタリー協会(IDA)賞で音楽賞にノミネートされ、編集賞を受賞。

あらすじ

心に傷を負った退役軍人の青年は、死に場所を求めアマゾンを訪れ、野生動物の保護・リハビリ施設を運営する女性と出会う。

やがて、孤児となったヤマネコの命を託されたことで人生に新たな意義を見いだす—

感想

まるでフィクションかのようなドキュメンタリー。

ヤマネコの一種であるオセロットの懐き方が尋常じゃなかったです。
あそこからよく野生に戻れたなと思うくらい、ハリーにべったりでした。
キバとツメが鋭いだけの、ただの猫に見えました。

自然や動物が好きな人であれば、観て損はないと思います。

ハリーとサマンサ2人の進む道も現実的で、良い方向に向かったなと感じました。
2人の今後の幸せを願ってしまうような、素敵なドキュメンタリーでした。

1つ感じたのが、本作はドキュメンタリーでありながら、出演者が語りたくない事や映してほしくない場面は、無理に撮影していないようでした。
そのため、行間を読む必要がありますが、推測できるだけのヒントはあります。

ただ密着するだけではなく、そういった誠実な姿勢も垣間見える作品でした。