作品情報
『猿の惑星:聖戦記』(原題:War for the Planet of the Apes)
公開 | 2017年 |
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上映時間 | 140分 |
監督 | マット・リーヴス |
原作 | ピエール・ブール『猿の惑星』 |
出演 | アンディ・サーキス、ウディ・ハレルソン、スティーヴ・ザーン、カリン・コノヴァル、アミア・ミラー他 |
音楽 | マイケル・ジアッチーノ |
評価 | 第23回クリティクス・チョイス・アワードでアクション映画賞にノミネート、視覚効果賞を受賞。 第24回全米映画俳優組合賞でスタント・アンサンブル賞にノミネート。 第22回サテライト賞で4部門にノミネート、編集賞を受賞。 第90回アカデミー賞で視覚効果賞にノミネート。 |
あらすじ
猿と人間の熾烈な戦争から2年。
地球の支配権や、互いの種の生存を巡る争いは激化の一途を辿っていた。
猿たちのカリスマ的存在であるシーザーは、その使命感と人間への復讐心の狭間で葛藤する。
“希望の地”へたどり着くのは猿か、それとも人類か。
誰もが知っている結末へと続く、誰も知らなかった壮絶なドラマが遂に明かされる—
感想
個人的にはダークナイト3部作に匹敵するくらい面白い、リブート3部作でした。
人類が絶滅しなくとも、”ヒト”という概念がなくなるという発想が凄い。
シーザーの成長っぷりは感慨深いものがありました。
この結末がオリジナル版『猿の惑星』に繋がっていると考えると、完璧だと思います。
雑記
陰で支えたモーション・アクター
本シリーズを成功に導いた陰の立役者は、間違いなくアンディ・サーキス。
本作では、主人公シーザーのモーション・キャプチャを担当している。
今やモーション・キャプチャと言えば、必ずと言っていいほど彼の名前が挙がる。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズではゴラム、『キング・コング』(2005)ではキング・コング、『スター・ウォーズ』シリーズではスノーク、『GODZILLA ゴジラ』では、ゴジラのモーションキャプチャを担当した。
キング・コングを演じる際には、ゴリラの習性や特徴を研究するため、アフリカまで行ってゴリラと直接コミュニケーションを取るなど、徹底した役作りを行なった。
モーション・キャプチャに精通しているだけあって、彼の表情の豊かさは凄いです。
続編の制作が決定
3部作の最終章となった本作の公開から2年。
2019年4月、シリーズ4作目となる続編『Kingdom of the Planet of the Apes』の制作が発表された。
2019年12月、ウェス・ボールが監督・脚本を務めることが発表された。
彼は以前、シリーズ2、3作目で監督を務めたマット・リーヴスと仕事をしたことがある。
アメコミ原作の『マウスガード』が映画化される計画があり、プロデューサーにリーブスが、監督にボールがキャスティングされていたのだ。
さらに、3部作の主人公シーザーを演じたアンディ・サーキスも参加していた。
ちなみに本作には全く関係ないが、日系人のソノヤ・ミズノも参加していた。
最終的には、20世紀フォックスを買収したディズニーによって製作は中止されたが、その後『猿の惑星』の新作の製作をボールに打診したという経緯がある。
2020年2月、監督のボールは、新作はリブートではなく「シーザーの遺産」を記録するものであると発表。
2022年6月、ディズニーと20世紀スタジオが4作目の脚本を気に入り、新たな3部作の製作を希望していると報じられた。
2023年2月15日に撮影が終了。
2024年5月24日、米国公開予定。