作品情報
『search/#サーチ2』(原題:Missing)
公開 | 2023年 |
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上映時間 | 111分 |
原案 | セヴ・オハニアン、アニーシュ・チャガンティ |
製作総指揮 | ティムール・ベクマンベトフ、アダム・シドマン、ジョー・ヘンリケス |
製作 | ナタリー・カサビアン、セヴ・オハニアン、アニーシュ・チャガンティ |
監督、脚本 | ウィル・メリック、ニック・ジョンソン |
出演 | ストーム・リード、ニア・ロング、ヨアキム・デ・アルメイダ、ケン・レオン、ダニエル・ヘニー、エイミー・ランデッカー他 |
評価 | 第87回アカデミー賞で5部門にノミネート、J・K・シモンズの助演男優賞を含む3部門受賞。 |
あらすじ
ロサンゼルスから遠く離れた南⽶コロンビアに旅⾏中、突然⾏⽅不明になった⺟。<デジタルネイティブ世代>である⾼校⽣の娘ジューンは、検索サイトや代⾏サービス、SNSなど、使い慣れたサイトやアプリを駆使し、⺟の行方を追う。
スマホの位置情報、監視カメラ、銀⾏の出⼊⾦記録など、⼈々のあらゆる⾏動がデジタル上で記録される時代、⺟は簡単に⾒つかると思われたが、一向に行方がつかめない。
この不可解な出来事はSNS上で瞬く間に拡散され、様々な憶測を呼ぶ。ジューンは不確かな情報に翻弄されながらも真相に迫ろうともがくが、そこは“秘密”と“嘘”にまみれた深い深い闇への⼊り⼝だった—
感想
前作と同じような演出ですが、グレードダウンすることなくしっかり面白くて、このシリーズの新作が楽しみになりました。
今回は主人公が女子高生なので、様々なアプリを駆使して画面が目まぐるしく動きます。SNSやデジタルサービスに馴染みがないと、かなり観にくいかもしれません。
一方で、前作の最大の特徴だった「全編デスクトップ画面上」では無くなり、他人とのビデオ通話やアプリ、監視カメラの映像などが画面に映るので、没入感は少し減ったかもしれません。
視聴者と犯人の目線がリンクする描写や、マウスカーソルの攻防など特徴的な演出は面白かったです。
雑記
他の作品との繋がり
本作は邦題からも分かるように、『search/サーチ』の続編に位置づけられている。
続編とは言っても、演出の仕方が同じというだけでストーリーは独立しており、いわばアンソロジー的な続編となっている。
また、『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督の2作目『RUN/ラン』の後の世界が舞台となっている。
ちなみに、本作が長編映画の監督・脚本家デビュー作となる2人は、『サーチ』と『ラン』では編集を務めていた。いわば本作は、『サーチ』の製作チームによる作品と言える。