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【インド映画最高製作費】闘って、踊って、何でもアリのお祭り映画『RRR』

作品情報

『RRR』(原題:RRR)

公開 2022年
上映時間 179分
監督、脚本 S・S・ラージャマウリ
出演 N・T・R・ラオ・ジュニア、ラーム・チャラン、アーリヤー・バット、オリヴィア・モリス、レイ・スティーヴンソン、アリソン・ドゥーディ他
音楽 M・M・キーラヴァーニ
評価 第80回ゴールデングローブ賞で主題歌賞を、第95回アカデミー賞で歌曲賞を受賞。

あらすじ

1920年イギリス領インド帝国。イギリス軍にさらわれた少女を救うため、部族の守護者ビームが立ち上がる。一方、ある大義のためイギリス政府の警察となるラーマ。

熱い思いを秘めた2人の男が運命に導かれ、唯一無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに究極の選択を迫られることに。彼らが選ぶのは、友情か?使命か?

感想

アカデミー授賞式での『Naatu Naatu』のダンスパフォーマンスに一目惚れして、何の話か全く分からないまま劇場に観に行きました。DVDが欲しくなりました。

こういう作品を純粋に楽しめるタイプで良かったと思います。
かなり大味な作品なので、ハマらない人にとっては苦行の3時間になってしまいそうですw

個人的には、3時間全く飽きませんでした。というより、飽きさせない工夫がたくさんありました。
アクションも、リアルなものと予想外のものが混ざり合っていて、その対比が面白かったです。

『Naatu Naatu』ばかり注目されていますが、エンディングで流れた『Sholay』という曲も好きでした。ぜひ聞いてほしいのでリンクを載せておきます。

雑記

インド映画史上最高額の製作費

本作の製作費は、当時のインド映画史上最高額の55億ルピー(約88億円)にも上った。
さらに、現在の興行収入は130億ルピーを超え、これはインド映画で3番目に高い。

世界中で評価もされ、インド映画史上初のアカデミー賞歌曲賞を受賞。
なお、国際長編映画へのノミネートは、インドの国内選考で落選している。

『RRR』の意味とは?

企画段階で仮タイトルを決める際、ラージャマウリ監督、ダブル主演を務めたラーマ・ラオ・ジュニア、ラーム・チャラン3人のイニシャルを取り、『RRR』となった。その後、「大規模な映画には全言語共通で理解できるタイトルが必要」と考えたラージャマウリ監督の判断で、『RRR』が正式なタイトルとして採用された。

後付けで各言語での意味が考えられ、作中で使われるテルグ語では「Raudraṁ (怒り)」「Raṇaṁ(戦争)」「Rudhiraṁ(血)」、英語では「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」「Revolt(反乱)」となった。

本作が映画デビュー

ゴンド族出身のビームが好意を寄せる女性、”ジェニー”を演じたオリヴィア・モリスは本作が映画デビュー。デビューした作品がこれほど世界中で注目されるとは、かなり持っていますね。