作品情報
『偽りの銃弾』(原題:Fool Me Once)
公開 | 2024年 |
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エピソード数 | 50分×8話 |
原作 | ハーラン・コーベン『Fool Me Once』 |
出演 | ミシェル・キーガン、アディール・アクタル、リチャード・アーミティッジ、ジョアンナ・ラムレイ、ディノ・フェッチャー、エメット・J・スキャンラン他 |
配給 | Netflix |
評価 | 2024年の元旦に公開され、1週間で視聴者数は3,710万アカウント以上、視聴時間は2億3,820万時間を記録し、2024年1月初週のNetflixで最大のデビュー作となった。 翌週は視聴時間1億5,330万時間を記録し、2週連続で首位を獲得。 |
あらすじ
暴漢に殺されたはずの夫ジョーが、自宅の隠しカメラに映る姿を目撃した元軍人のマヤ。
やがて彼女は、26年前の痛ましい出来事や妹クレアの射殺事件にもつながる恐ろしい陰謀の存在を知る—
人物相関図
感想
オープニングの時点で、既に面白い物語が始まる予感を感じさせてくれます。
さらに、「死んだはずの夫が生きていた!?」という始まり方で一気に引き込まれました。
個人的には、結末が少し弱く感じました。それでも、あらゆる可能性から真相に迫っていく過程に、目が離せませんでした。
8話(最終話は30分程)でサクッと観終わることが出来る、良質なミステリーだと思います!
見どころ
超かっこいい主人公
主役のミシェル・キーガンが演じたマヤは、軍上がりで腕っぷしが強く、芯がしっかりしいて男勝りな性格です。この役が彼女にぴったりハマっていて、観ていて応援したくなるようなキャラクターでした。
服装も常にバシッと決めていて、カッコ良かったです。顔はガル・ガドットに似た雰囲気で、今後も似たようなキャラクターを演じそうな気がします。
散りばめられたサブプロット
このドラマ、何と言っても”サブプロットの多さ”が目立ちます。この点で意見が分かれているみたいです。個人的には、ミステリードラマという性質上、ミスリードを誘うためにある程度は必要だったと思います。
ただ、8話しかないのに、あちこちで様々な人が動き回っているので、情報過多気味なのは否めないです。
主なサブプロットは、
- 1996年のいじめのような描写
- 25年前のジョーの弟アンドルーの死
- マヤが過去に起こした事故
- マヤの姉クレアの死
- マヤの夫ジョーの死
- 死んだはずのジョーがカメラに映った謎
- キアース刑事の謎の失神
- クレアに隠し子が?
雑記
原作者は著名なミステリー小説家
原作はアメリカの小説家ハーラン・コーベンによる同名小説。彼は、Netflixと複数年の独占契約を結んでおり、これまでに7作品がドラマシリーズ化されています。
- 『SAFE 埋もれた秘密』(2018)
- 『ザ・ストレンジャー』(2020)
- 『その森に』(2020)
- 『イノセント 』(2021)
- 『忽然と』(2021)
- 『ステイ・クロース』(2021)
- 『ホールド・タイト』(2022)
個人的には、本作より『イノセント』の方が好みでした。詳しくは以下の記事で紹介しています。
原題の意味
原題である『Fool Me Once』は、英語のことわざのようなもの。
これは短縮されたもので、本来は"Fool me once, shame on you, fool me twice, shame on me," という文になる。意味は「一度騙されたなら相手の恥、二度騙されたなら自身の恥」。
つまり、1度騙されたにもかかわらず同じ相手に騙されるのは、相手よりも自分の方が悪い→同じ人に騙されるのは自分のせい→失敗から学ぶべきだ。という意味だと思います。
印象的な色使い
シリーズを通して、青と緑の色が印象的。携帯電話のケースや車、衣服、家具、装飾品など。
特に主人公の車が真っ青で、刑事のが真緑だったのが凄く目につきました。どういう意図があったのかは分かりませんw