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映画についての素人の戯言

【宣伝に要注意!!】過去の喪失に苦しむ男をニコケイが熱演『PIG/ピッグ』

作品情報

『PIG/ピッグ』(原題:Pig)

公開 2021年
上映時間 91分
製作 ニコラス・ケイジ
監督、脚本 マイケル・サルノスキ
出演 ニコラス・ケイジ、アレックス・ウルフ、アダム・アーキン他
配給 NEON
評価 海外レビューサイトRotten Tomatesでは、273件の批評家レビューがあり、支持率97%を記録。
第27回クリティクス・チョイス・アワードで主演男優賞ニコラス・ケイジ)にノミネート。
過去9度ノミネートされたことがあるニコラス・ケイジが、第42回ラジー賞名誉挽回賞にノミネート。
第31回ゴッサム賞で作品賞にノミネート。

あらすじ

オレゴンの山奥で、トリュフ豚と暮らす孤独な男ロブは、バイヤーのアミールと取引をしながら、わずかな物資で生活していた。

ある日、大事にしていたトリュフ豚が何者かによって強奪されてしまう。ロブはブタを奪い返すためにポートランドの街まで下り、アミールと共に手がかりを捜す。

ブタの行方を辿る中、ロブは故郷でもあるポートランドで自身の過去と向き合うことになる—

感想

リベンジ・スリラーや、ニコラス・ケイジ版『ジョン・ウィック』といった宣伝が散見されますが、全くそういう作品ではありません!!
森で隠居するに至るほどの苦痛を抱えた男を描いた、素朴ながらもどこか詩的で、非常に繊細な作品でした。

個人的に、最近のニコラス・ケイジは、イジられたりネタにされたりしてるイメージでしたが、久しぶりに本気のニコラス・ケイジ観れました。

短い時間の中に主人公ロブの過去が凝縮されていて、かなり濃密な時間でした。
ロブがあそこまでして、必死にブタを取り戻そうとしたワケとは?

おそらく昔馴染みだったパン屋さんで買う塩味のバゲットが、聞いただけで美味しそうでした。

雑記

気性の荒いブタだった

予算が非常に少なかったため、訓練された豚を雇うことがでず、3日間しか訓練できなかった。

そのため、主演のニコラス・ケイジに何度も噛みついたそう。特にひどく噛まれた後、ニコケイは「火をつけられたことも、乗っている車が横転したこともあったが、ブタに噛まれて敗血症になって死んでしまうのか。」と冗談めかした。

大幅カットされていた

当初予定していた上映時間は配給会社から長すぎると指摘され、1時間近くカットされた。

個人的には、この変更のおかげでかなり観やすくなったと思います。この内容で2時間半はきつそう…

あの大統領もお気に入り

本作は、バラク・オバマ元大統領の2021年お気に入り映画14本のうちの1本に選ばれた。

他には、『ドライブ・マイ・カー』『パワー・オブ・ザ・ドッグ』『最後の決闘裁判』『カモン カモン』など。